【NGD.9】Neumann U47 fet i
My new gear...
Neumann U47 fet
ここ最近、CULTでエフェクター試奏動画の制作のために録音をすることが多く、いよいよ好きなマイクも揃えないとなーと思っていた矢先。この素晴らしいマイクに出会ってしまいました。
かの有名なNeumann(ノイマン)のコンデンサーマイク“U47 fet”。言わずもがな、ヴィンテージです。
数あるマイクの中でも超銘品として名高いコンデンサーマイク“U47”の内部にある増幅素子は真空管でしたが、それをFETに置き換えたモデルと言えます。
入出力部分にPADやレベル調整が備わっており、Neumannのヴィンテージマイクの中ではかなり大きい音が録れるマイクです。スピーカーからの音を録るにはまさに打ってつけのNeumann。
素晴らしくクリアで、演奏者に聴こえる音がそのまま録れるような感覚で使っています。しかし、低域はスッキリしているので、基本的には他のマイク(Unydine III / SM57、Royer Lab / R-121など)と併せて使います。
↓ この動画ではUnydine III SM57、Neumann U47 fetの両方をスピーカー前で録音。
↓ こっちの動画ではRoyer R-121をスピーカー前、Neumann U47 fetは3mほど離れた位置でエアーを録音して使っています。
ちなみに、CULTが録音を担当したギターの音は原則的に何も加工してません。後からコンプやEQもかけません(録る時にクリップ防止に軽くリミッターをかけることはある)。というか、マスタリングすらしてません。チョンボ無しの一本勝負。2本のマイクの音量バランスだけは調整しますが、マジで録ったまんまです。
(トークなどの音声はちゃんとマスタリングしてます)
録音音源に手を加えて、万人が良いと思うような音になるべく近づけることもできると思いますし、それも手腕のうちだと思うのですが、CULTでは試奏環境で鳴っている音に最も近い音を紹介したいと考えており、それを実現しようとすると、今回買ったNeumann U47 fetなどの素直なマイクで録って、その音をそのまま採用することになるのです。
かつて、数百万円分のプリアンプやコンプを使って豪勢に録音した際、いわゆる良い音で録れるものの、ペダルそのものの音ではないことに疑問を抱き、それ以来はずっとこのスタンスでやっています。
録ったそのままを聴けば、最もペダル自体の音が解りやすいと思いますし、もしそのペダルで録音をして、その後に加工を考えていたとしても、最終的な音を予想しやすいのでは、とも考えています。
(あと、マスタリングの手間が省ける)
録音機材もペダルやアンプなどと同様に魅力的ですね。というか、工学やエンジニアのレベルを考えると、それ以上かもしれない... どうしよう...