アメリカの市場を中心に話題をさらった、Bananana Effectsが誇る傑作ベースシンセシミュレーター。8種類のモードと7つのコントロールで非常に幅広い音作り可能であり、それに相反した小型の筐体が特徴です。
各モードに2種類のシンセサウンドが用意され、その2種類の音色と原音、計3つの音それぞれに音量を調整するコントロールが装備されています(Clean、Out 1、Out 2)。それら3つの音色を任意の音量で混ぜて音作りできることが、このMatryoshkaならではのアドバンテージでしょう。3つの音色をうまく混ぜ合わせることで、過去にあったシンセサウンドのデジタルシミュレーターで多く聴ける、いかにもデジタルらしい芯のない音色とは一線を画す、アナログライクな野太さを獲得しています。
どのモードでも共通して1オクターブ下の音を混ぜるコントロール(Oct)が有効であり、そのトラッキングも良好です。オクターブ下の音色はフィンガリングへの追従性が良く、同時にキレも良いため、細かいパッセージでもストレスなく使用できるでしょう。
多彩なモードとコントールによって使用できる幅が広く、且つすべてが実用的な音色。そして過去のほとんどのベースシンセシミュレーターよりも小型。まさにこのジャンルの決定版と言えるはずです。ちなみに、ベースシンセの音色を再現するペダルであり、ベース専用という訳ではありませんので、他の楽器でもお使いいただけます。
CULT 細川
エフェクトモード
Vibrato:ピッチが規則的に揺れるシンセサウンド
LFO:音量が規則的に揺れるシンセサウンド
Distortion:複雑な波形のような、歪んだシンセサウンド
Bit Crush:リングモジュレーターを活用したローファイサウンド
Pitch Shift:ピッチの高低を操作できるシンセサウンド
Arpeggiator:ピッチが極端に上下するシンセサウンド
Filter Sample & Hold:ランダムに変化するようなフィルター
Aliaser Sample & Hold:地球外生命体の会話
サイズ:W52mm D93mm H49mm (突起含まず)
対応電源: DC 9V 60mA 〜(電池駆動には対応していません)