3月14日(金) 21:00より、再入荷分を販売いたします。
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Phantom fxから唐突に届いた新作“MTR”。
同ブランドですでに高い人気を博しているビッグマフ系のファズ“MOTHER”を元に、そのサウンドにオルタナティブなチューニングを施し、ボードに収まりやすい一般的なペダルのサイズ(D112mm W60mm H31mm ※突き含まず)に小型化したモデルとなります。
MOTHERはライブやレコーディングなどの“現場”で使えるBig Muff系ファズを目指して作られたモデルでしたが、このMTRはよりヴィンテージ感が強く、MOTHERと比べればクセモノと言えます。
MOTHERよりもゲインがかなり高く、そうであるが故にファズサウンドは非常に濃密。例えばヴィンテージのBig Muff、特に初期ラムズヘッドを彷彿とさせるような太さですが、実際にヴィンテージのBig Muffと比べると、MTRは音の要所が絶妙に整理されており、ヴィンテージ感はありながら、やはりMOTHER派生のモデルということがよく解ります。よりBig Muff寄りにチューンされたMOTHERとも、扱いやすくチューンされたBig Muffとも呼べるモデルであると思います。

装備されている3つのコントロールは、Volume(左)、Filter(中央)、Saturation(右)。
音量を調整するVolume、歪み量を調整するSaturationは元となったMOTHERと共通ですが、音色を調整するFilterは、このMTRならではのコントロールとなります。一般的にBig Muff系のファズは低域と高域の両方に広く作用するトーンコントローラーを装備していますが、このMTRは例えばProco RATのように、高域のみに作用するコントロールを装備しています。このことにより、トーンコントローラーがどの位置にあっても太い低域を創出し、同時に不要な高域を効率的にカットすることができるようになっています。

内部には低域を増減するBOTTOMコントロールをトリマーとして装備。出荷時はセンター位置に設定されており、そこから低域を減らすことも、さらに増やすことも可能です。

外装は過去のPhantom fxでの作品さながら、ハンドペインティングによって仕上げられており、1台1台異なる金色の柄が描かれています。

小型の筐体でありながら、Phantom fxのほかのラインナップと同様、内部はすべてポイント・トゥ・ポイントで作られています。
Phantom fxを牽引する戸高氏はこのMTRについて、「自分が欲しいもの、作りたいものを作った」と語っており、戸高氏がその時に作りたいと感じたものを瞬発的に形にしたモデルになります。「意味のない記号のようなものにしたかった」という戸高氏の言葉の通り、たった3つのアルファベットが羅列されたのみのモデル名からも、今回の衝動的な製作意図が伺えると思います。
Hammond 1590Bサイズのアルミダイキャスト筐体、ハンドペイント、ポイント・トゥ・ポイント、まるでブティックペダル・ブームが巻き起こっていた2010年代のペダル市場を想起させる作風です。洗練されたペダルの多い現代から、良くも悪くも様々なペダルがカオスの如く存在していた2010年代にレイドバックさせてくれるような作品です。
CULT 細川
※手作業によって繊細に塗装されている製品のため、塗装がかけやすくなっています。また、塗装に多少のムラがございます。
ヴィンテージのトランジスタを使用しているため、一般的なエフェクターよりもノイズが多くなっています。
表面の柄は1台ごとに異なり、柄の指定、交換、表面の柄を理由にした返品は対応し兼ねます。あらかじめご留意ください。