※こちらの商品は受注生産品となり、【2024年3月24日 20:00 ~ 2024年4月21日 24:00】の期間で受注を承ります。
4色の中からご希望の色、ベースでの使用で特に有効な原音を混ぜる機構「Dry Blend」オプションの有無を選択し、ご注文ください。
受注はこちらの商品ページからご注文いただき、決済を終えた時点で完了となり、製作、出荷は受注をいただいた順に行います。最短の納期は2024年5月上旬を予定しています。
1970年代に作られていたマニアックなファズペダル Roland “Bee Gee”からインスピレーションを得て生まれた、鋭い高域が特徴のファズと、強力なゲートエフェクトを組み合わせることで生まれたELECTROGRAVE “Ripper Fuzz”。その特別仕様がこの“Expression”と名付けられたモデルです。
通常仕様のRipperと変わらず、ストイックさを感じるような鋭いファズサウンドはそのままに、最大値付近で固定されていた歪み量を調整するGainコントロールを追加。このことにより、ローゲイン、ミドルゲインでの使用が可能となり、様々な機材との組み合わせも容易になりました。また、原音を任意のバランスで混ぜることができるDry Blend仕様(オプション +¥4,400)では、歪み量を下げることで混ぜられた原音とのギャップが埋まり、より扱いやすくなる利点も生まれました。特にベースで使用する際に重宝するでしょう。
▲Gainコントロールは右側面の上側に装備
▲Dry Blendコントロール(オプション仕様)は筐体右側面の下側に装備
“Ripper”と名付けられたゲートエフェクトは、緩やかなノイズゲートから、音の余韻を完全に寸断できるほど強力なゲートにも調整が可能です。また、表面のミニスイッチでゲートをOFFにすることも可能です。歪み量の高いファズには必ず付きまとう、不要なノイズ問題をシンプルに解決することもできれば、無音と轟音を行き来する、独自の演奏法を創作することもできます。
Toneコントローラーはひとつで高域と低域の両方に作用し、ソロに合うようなクリーミーなトーンから、インスピレーションの元となったBee Geeを彷彿とさせる粗い質感のファズサウンドまで、非常に幅広い音色のキャラクターを作ることが可能です。
“Expression”シリーズでは、ELECTROGRAVEの創設者であり、全製品を設計するKaz Koike氏が自らの手で塗装を行なっています。基本の配色は4種類となりますが、製作の都度、塗装の柄は異なり、その時々に表現されたものごとが塗装のキャラクターとして現れます。そのため、個体ごとに塗装の柄が異なる点をご了承ください。ご注文の際はカラーリングを『Impulse』、『Blood』、『Cream』、『Twilight』の4パターンから、オプション使用である『Dry Blend』の有無をご選択ください。
Dry Blendオプションを選択された場合はモグラが寝転んでいるグラフィック、オプションを選択されないNormal仕様ではモグラが座っているグラフィックになります。
※ぜひ、Kaz Koike氏に対するインタビュー記事も併せてお読みください
この世の中にはビジネスの為に生まれた、『商品』と呼ぶに相応しいペダルが溢れています。その一方で、ビジネスの為に生まれたわけではない『作品』と呼ぶべきペダルも常に少数ながら存在し続けています。
ELECTROGRAVEが作るペダルはすべて作品です。ペダルの創作という営みはKaz Koikeにとっての言葉であり、完成したペダルは氏の人生を表した物語のようなものではないかと、ELECTROGRAVEのペダルを見て、演奏すれば思えてきます。そして自らの指を使って1台ずつ塗装するこのExpressionシリーズは、現在のKaz Koikeの集大成と呼ぶに相応しい作品です。
CULTで紹介したいのは常に商品ではなく作品であり、こういった作り手の人生がストレートに伝わるペダルを多くの人に紹介できる機会を得て、とても嬉しく思っています。
テクノロジーが進み、どのペダルも音の水準が高い現代こそ、この作品を通してペダルに宿る音以外の魅力が伝われば幸いです。
CULT 細川