開店のご挨拶
大手楽器店のエフェクター専任として10年以上を過ごしながら、同時にシンコーミュージック刊「The Effector Book」やリットーミュージック刊「Guitar Magazine」などの専門誌でエフェクターに関する連載を続け、2016年の独立から2年、WEBショップという形ながら、ついにエフェクター専門店、その名も「CULT」をオープンしました!
CULT(カルト)と聞くと物騒なイメージがありますが、CULTの語源を辿ると意外にもラテン語で「耕す」という意味の“COLERE”に行き着きます。これは“CULTURE(英語で文化などの意味)”も同様で、精神を“耕す”という意味合いが転じて、CULTIVATE(英語で耕すの意味)からCULTUREやCULTに枝分かれしていったのです。熱狂的なファンを作る力を持っているエフェクターを、CULTUREと同じ語源を持つ言葉で言い表したいという想いから、僕は自身のお店、ブランドにCULTという名前を付けました。
CULTでは僕が10年以上のキャリアを経た上で良いと思えるものしか取り扱いません。取り扱う全ての商品は僕自身が選び、例えば商業的な側面だけで取り扱う商品を決めることは絶対にありません。全ての取扱商品は「必要とされるだけの個性があり、ある人間が精魂を込めて作った、音楽を楽しませてくれるもの」となります。
僕が自らの仕事を通して過去に触れてきたエフェクターは延べ1万台以上、所有してきたものはヴィンテージのものだけで数百台にもなります。その上で先述の「必要とされるだけの〜」という条件に見合うかを判別し、商品の説明文も僕が書き、写真も僕が撮って、このホームページも素人ながら自分で作っています。
そして、同じ考えを共有できる同志として、すでに大手楽器メーカーとして名高いFREE THE TONEと共同で運営を行っていきます。FREE THE TONE製品の設計、著名なプレイヤーのシステムを手がけることで知られているFREE THE TONE代表、林 幸宏さんは、兼ねてからとても尊敬できる人でしたので、本当に光栄なことです。なぜなら、林さんはクールに見えて、本当に心の底からエフェクターが好きだからです!
長くなってしまいましたが、「エフェクターを買うならあの店だ」と呼ばれるような場所を目指して、まずはWEBからスタートしますので(実店舗も準備中です!)、今後ともよろしくお願いいたします。
2018年11月17日
細川 雄一郎
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